埼玉大学教育学部の組織再編とカリキュラム改革
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「共生ダイバーシティ社会の担い手づくり」を
理念とする教育学部組織再編
教育学部は、令和8年度から教育の質的改善と教員就職率の向上を目指し、
「共生ダイバーシティ社会の担い手づくり」を理念として、
次のように組織再編とカリキュラム改革を行います。
入学定員の変更
~よりきめ細やかな指導へ~
入学定員を380名から320名へと変更します。学生に対し教員の人数比を高め、さらにきめ細やかな指導を行います。教員を目指す学生への指導を充実し、教員への就職をサポートします。
学校教育教員養成課程を「学校教育コース」と「教科教育コース」に再編
教育学部には、学校教育教員養成課程と養護教諭養成課程の2つの課程がありますが、そのうち学校教育教員養成課程について、これまでの「小学校コース」「中学校コース」「乳幼児教育コース」「特別支援教育コース」からなるコース編成を、新たに「学校教育コース」と「教科教育コース」の2コースに再編します。「学校教育コース」は小学校教員免許状の取得を必須とし、現代的な教育課題、ICT利活用、心の問題、特別支援、幼保小連携などの各専門分野を深めます。「教科教育コース」はいわゆる教科に相当する10専修からなり、小学校と中学校の両方の教員免許状を取得することを必須とし、各教科の強みを育てます。養護教諭養成課程では児童生徒の保健管理や保健教育など、養護教諭の専門性を高めます。
このように、新しい教育学部は、一層教科?専門の強みをもつ教員を養成します。
- *1 特別支援学校教諭の免許状は、知的障害者、肢体不自由者、病弱者の3つの領域となります。
- *2 中学校教諭の免許状は所属する専修の教科となります。
コース?専修横断カリキュラム「教職キャリア科目」の充実
コース?専修の学びを、専門性を高める「縦糸」とすると、学部学生が誰でも履修できる「教職キャリア科目」は、教師としての幅広い総合
的な資質能力を育成する「横糸」と言えます。「教職キャリア科目」に新たな科目群を新設するなど、縦糸と横糸で教師としての総合的な資
質能力を織りなす教育を行います。新設する科目群としては、「共生ダイバーシティ科目群」、「領域横断探究科目群」等があり、「参加的?
実践的学習科目群」や「現代的教育課題科目群」等、従来の科目群の充実も図ります。
例えば、通常学級における発達障害児への指導?インクルーシブ教育の推進(多様な子供を包摂する学校に向けた基礎力向上)、発達支援
の推進(不登校?いじめ支援に参加しながら対応を学ぶ参加実践的科目)、ICT?教育データ利活用の推進、学校体験活動の推進(学校と児
童生徒に関わり学校体験を通して学ぶ科目)など、多様な科目を充実します。附属学校園との緊密な連携のうえ、附属学校園の研究成果を活
用し、教師力向上に向けたカリキュラム改革を進めます。
また、教員の教育体制に現代的教育課題部門、講座横断教員を新設し、教育組織体制を整備します。
4年間の履修イメージと、育成する教員としての資質能力
※科目は一部の科目のみ掲載しています。また、科目名は変更する可能性があります。
学部と教職大学院との接続プログラム新設、教育実践総合センターの機能強化
教員養成の高度化を図るため、教育学部から教職大学院へとより良く学びを進められるよう、学部と教職大学院間のカリキュラムの接続を図る、「学部大学院接続プログラム」を新設します。教職大学院に進学意欲がある学生が学部段階から教職大学院の授業を履修し、教職大学院進学後の有効な学びにつなげるプログラムです。
また、教育学部附属教育実践総合センターの機能強化を図り、養成?採用?研修を一体化した教員養成?研修を推進します。